哲学したくなるエピソードが多い「ここは今から倫理です。」3巻を紹介【ネタバレあり】

投稿者: | 2021年3月22日
ここは今から倫理です。

2週間投稿していない生徒・近藤陸。「ヤクザの兄がいる」という噂で、薬関係の問題に巻き込まれてしまいます。そこに現れたジュダ。3巻は、ここからの続きになります。

なお、2巻はこちらで紹介しています。

「ここは今から倫理です。」3巻のあらすじ

ほっこりする話も多かった3巻。あらすじと、エピソードに登場した哲学者の名言も併せて紹介します。

近藤陸とジュダ

謎の男ジュダ。ぱっと見はホームレスに見えますが、何者なのか。

陸を助けたのは、彼も薬関係者で被害を受けたから。つまり、薬を持ち逃げした陸の兄貴の情報が欲しいのです。チンピラよりも上の立場だそうで、やばい雰囲気があります。

しかも「高校生が好き」だという。変態なのかもしれません。

恐怖に怯える陸ですが、学校のネクタイを見てジュダの様子に変化が。慌てて誰かに電話をしている様子ですが、そこにやってきたのは高柳。

どうやら、昔にお世話になったことがあるようで、恩義めいたものを持っているようです。

陸は無事に帰り、問題も解決しましたが、ここでの高柳の激怒は熱いものがありました。普段はクールだから、ここ一番での怒りは迫力もあり、説得力もあります。

一言も口をきかない生徒・曽我涼馬

頭も良く運動もできる。友達がいないわけでもない男子生徒・曽我涼馬。しかし、一言も口をきかないことで問題になっています。

一人で昼食をとっているときに話しかける高柳。倫理のテストでの回答を褒めたり、一方的に話しかけるだけで、曽我は一言も話してくれません。

それでも、話しかける高柳。このとき、初めて口を聞いてくれますが…

ちょっぴり不思議なエピソードでもあり、なんだかためになる回でもありました

このエピソードでの名言

我々は 他人と同じようになるために 厳しい自己放棄によって 自身の4分の3を捨てねばならない ─ ショーペンハウアー

ショーペンハウアー

「誰のための勉強か」と悩む生徒・田村創

あまり裕福ではない家庭に生まれ、勉強もそこそこレベルの男子生徒・田村創。親からは「いい大学へ」と期待をされています。

「両親に苦労をかけているのは自分せい」だと思い込んでいるため、勉強を頑張っているのですが…

時折、図書館に勉強をしに行くのですが、そこで何度か出会う高柳先生。勉強について悩んでいる彼の相談にのります。

受験勉強は誰のためにしているのか。親のためにしているのか。「勉強とは本来、楽しいものですよ」ということに気づかされる回でした。

「大学へ行ったら自分のための勉強をしてください」という言葉に、彼は救われたのではないでしょうか?

このエピソードでの名言

他者への没頭は それが支援であれ 妨害であれ 愛情であれ 憎悪であれ つまるところ自分から逃げるための手段である ─ ホッファー

ホッファー

現代高校生の悩みSNS・南香緒里

SNSのグループには「面倒だから入りたくない」というタイプの人は少なからずいます。南香緒里という女子生徒もそうでした。

一人で居たいけど、一人ではいたくない。でも面倒だ。同じように感じる人は多いはずです。

マルクスから始まった社会主義の授業がメインのテーマの回。ソ連が失敗したのはご存知のことですが、主義の違いから起こる「SNSのグループ問題」につながります。

「みんなで青春!同じことを叫んでいるのが不気味」だというのが、南の主義・主張です。

高柳に相談することになったのですが、似たような悩みを持っている人はたくさんいるのでしょう。「どんな主義主張でも、最後に目指されるのは幸福のみ」という先生の言葉は、とても刺さりますね。

常習的にリストカットをする女子生徒・高崎由梨

自殺願望があるわけでもなく、ただ「スカッとするから」という理由でリストカットをしてしまう高崎由梨は、オタク系の地味な女子生徒です。

唯一好きな授業は倫理のようで、不登校だった同じクラスの都幾川(2巻に登場)とゲームの話題で盛り上がり、ちょっと仲良くなります。

授業中にリストカットすると先生がどんな反応をするのか、興味本位で試そうとします。これを見た都幾川が慌てて止めますが、ここでパニック的な症状が出て保健室へ。

ここで3巻は終了です。

哲学したくなるエピソードが多い

SNSのグループチャットなど、入りたくもないのに入らざるを得なかったり、抜けたらいじめが起こったりなど、面倒に感じる人は多そうです。

正直、面倒なら辞めてもいいんですけどね。そこで標的にするような人に問題があるのですから。

個人として刺さったのは、ショーペンハウアーの言葉です。自身の4分の4を捨てて、やりたくもないSNSをするのか、否か。その上で幸福を追求する。人間とは、「自由なようで不自由な中」を歩き回っているのでしょうか。

この漫画を読んでいると、哲学したくなってきますね。

逢沢は1巻からの常連キャラになっていますが、都幾川がまた出てくるとは思っていませんでした。彼の問題については解決していないので、生徒によっては解決するまでは登場するのかも?しれません。

ここは今から倫理です。を試し読みする?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です