己のジャズを信じヨーロッパへ「BLUE GIANT SUPREME」1巻を紹介【ネタバレあり】

投稿者: | 2021年1月10日
BLUE GIANT SUPREME

ジャズ漫画「BLUE GIANT」の続編。主人公・宮本大(みやもとだい)は東京からヨーロッパへと旅立ちます。

ジャズといえばアメリカなのにヨーロッパへ行く理由。それは、「色々な国の色々な音を聞きたい」から。彼らしいですね。そして、彼の先生でもある由井さんに聞いて返ってきたのは「ドイツへ行け」でした。

「世界一のプレーヤー」を目指す、大のヨーロッパ編のスタートです。

サックスプレーヤー宮本大のジャズはヨーロッパで通用するのか

ドイツ・ミュンヘンのバーでジャズを聴く大。期待していたものとは違い、「こんなものなのか?」と残念がるも、チャンスを掴むためにマスターに「演奏していいか」とお願いしますが「ダメ」の一点張り。他のお店に行っても演奏させてもらえません。

禁止

ジャズそのものに熱のない国なのか、彼がアジア人ということで受け入れられないのか。ドイツにきて、すぐにつまづくことになりますが、「オレからドイツに近づかないと」と前向きです。見習いたいものです。

おばあさんとの心温まるシーン

人前でサックスを吹けずに川原で練習を始めてから5日目。残念がっていると、いつも遠くから演奏を聴いていたおばあさんが手袋をプレゼント。お礼に全力で演奏する大。

2人のシーンは妙に感動を覚えました。本当、こういう見せ方が上手な漫画です。

彼を応援してくれる人は、必ず周りにいます。一つ一つの出会いが、彼の原動力になっているのでしょう。

ヨーロッパでの新しい出会い

喫茶店で知り合った学生のクリス。「日本からきたの?」と話しかけられて、お金がない大の事情を知ってか、「ウチに泊まっていいよ」と提案してきます。

普通なら怪しいものですが、家賃の代わりにビールを要求されます。

ビール

そんなものでいいのか、大はお世話になることに。

ドイツの初ライブで成功を収める大

演奏できるジャズバーやクラブを一緒に回ってくれるクリス。一所懸命にマスターを説得してくれますが、日本人だからか、無名だからか、相手にしてくれません。

それでも歩き回って演奏できそうな場所を探してくれるクリスに、「なんで、そんなに優しくしてくれるのか?」と質問する大。この時の答えが最高でした。

「いつか世界一になるやつと、知り合えたら素敵だなって」

だからこそ優しくするのは「普通のこと」だと言うのです。このセリフ、ウルってしちゃいました。

クリスの応援もあってライブが決定

10人も入れば満員になるぐらいのジャズバーでの演奏が決定。マスターは、あまり大に期待していないようです。

ある程度はお客を集めないと、いくらか大が負担することになるからか、ここでもクリスが動いてくれて、ジャズに興味のない大学の友人をライブに誘ってくれました。

彼の一所懸命な姿を見て、クラスメイトは「なんで演奏を聴かせたいの?」と質問されますが、「うまく言えないけど、いいやつだから」だそうです。

ジャズに興味のない人をも魅了する大

ライブ当日。リハの時点でマスターは大の演奏にびっくりしていましたが、本番はどうだったのか。お客のほとんどが、ジャズに興味を持っていたなかったクリスの友達でしたが…

ジャズバー

前作よりも、まるで音が聞こえてきそうな画力でライブは進み、全員が大のプレーにびっくりし、満足して帰って行きました。

クリスに感想を聞くと「君が死ぬんじゃないかと思ったよ」でした。おそらく、大と「Die」をかけているのでしょう。

ライブを終え、クリスの携帯には「次のライブはいつ?」とすっかり大のファンになった友人からのメールが。バーのマスターも「次はいつだ?」なんて態度がすっかりと変わりました。

人との繋がりを感じたBLUE GIANT SUPREME

本物のジャズプレーヤーだからか、人柄の影響なのか、大には協力してくれる人、応援してくれる人がいます。これは日本だけではなく、海外でも同じだったようです。

新シリーズからヨーロッパ編となり、「人との繋がり」の方にもフィーチャーするようになりました。僕はね、こういう話に弱いんです。川辺のおばあちゃんもいいし、クリスなんて最高の友人ですよ。

このような「優しさ」が世界にあふれていればなあ、なんてことを感じた1巻でした。

ちなみに、巻末のおまけはクリスです。

BLUE GIANT SUPREMEを試し読みする?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です