五島列島を舞台のほっこり系漫画「ばらかもん」を紹介【完結済み】

投稿者: | 2021年1月18日
ばらかもん

都会に住んでいる人がテレビや動画などで田舎の風景を見て思うこと。それは「田舎で暮らしてみたい」です。

いつの頃からか「古民家ブーム」が巻き起こりました。昔ながらの日本家屋。周りには畑や田んぼがあり、時間もゆっくりと流れているように感じます。

かく言う僕も、古民家系のYoutubeはよく見ていますが、地元は田舎なので憧れはありません(笑)でも、田舎の人の優しさや、とれたての野菜を食べたり魅力があるのはわかります。

「ばらかもん」にもそれに近いものを感じましたが、この漫画はそれ以上に「ほっこり」するのです。色んな人にほっこりしてもらいたいので、紹介させてください。

「ばらかもん」を知ったのは漫画よりもアニメが先でした。めちゃくちゃに和んだ記憶があり、興味を持って漫画を手にしました。

主人公の半田清舟が「自分らしさ」を探す漫画

主人公は書道家・半田清舟(はんだせいしゅう)。

書道の「栄華賞受賞パーティー」にて、館長から「つまらん字だ」と評価れてたことに怒り、殴ってしまった彼は、「頭を冷やせ」ということで、東京を出て島に住むことを父親から勧められます。それが長崎県五島列島です。なお、作者のヨシノサツキ氏は、五島市出身・在住だそうです。ほ~。

こちらの漫画は半田清舟と島民たちによる生活を映し出すヒューマンドラマ?と言えばいいでしょうか。ギャグ要素もありますが、ほっこりする場面が多いです。そして、主人公の半田清舟が「自分の字」を見つける、いわば「自分らしさ」を探す漫画でもあります。

五島列島の「ばらかもん」琴石なる

この漫画の重要人物は「琴石なる」です。

初めて見た時は、男の子なのか、女の子なのかわからなかったのですが、元気一杯の女の子です。「ばらかもん」は五島列島の方言で「元気者」のことで、きっと彼女のことなのでしょうね。

元気が有り余っており、子供がよくするイタズラもします。でも全然憎めないですし、半田のことが大好きな少女です。ただ、子供がお父さんなどに言う「大好き!」なので、恋愛的なものではありません。多分。

アニメの方では子供を声優(原涼子)に当てており、表現力というか、なるの魅力がとても引き出されていました。

島民たちとの交流で変わっていく主人公

悪い人ではないのですが、わがままで「褒められたい」という体質の半田清舟はだったのですが、島民と交流していくことで書道のタッチや考え方が少しずつ変化していきます。

東京に長く住んでいる人が田舎へ行くと、「当たり前」の違いに驚いたり、人との交流にも違いがあります。そこから得られることもあるのでしょう。人格的なものだけではなく、芸術面でも変化していきます。

半田先生に心を開く島民・子供達

島民たちから「先生」と呼ばれている半田清舟は面倒な性格をしています。書道のコンクールで結果が得られないととことん凹みますし、慰めようとしても扱い方が難しい。でも、いつも誰にだって真っ正面からぶつかり相手をします。だからこそ、お互いに心が開かれるのでしょうか。

先生と島民、特に子供達との関係性には微笑ましいものがあり、なんだか羨ましくもあります。

大人になって行く主人公

一番印象的だったのは、とてもつもない負けず嫌いの半田清舟が、書道コンクールで一位を取れなくてもあっけらかんとしていたこと。人って変わるものなのだな~と感じるとともに、彼を助けてきた島民たち、特に「なる」の存在は大きいです。

きっと、先生は「今まで何を悩んでいたんだろう」というぐらいに思える心の余裕を島民から受け取ったのでしょう。「キレイな字」「つまらない字」と評価されてイライラしていた彼は、何処へやらです。

周りに影響を与える人物になっていく主人公

島民から影響を受けてきた半田先生ですが、彼も島民に影響を与えていきます。

なるは基本的に変わりませんが、例えば、ほぼ先生のお世話係になっていた高校生のヒロシ。

金髪で高身長。一見すると不良っぽい彼はとても真面目で、特徴のない自分に悩むこともありましたが、先生の努力している姿を見て思うことがあったのでしょう。「料理人になる」という夢を持って、上京することを決意します。

珠子と美和の中学生コンビもそうです。

この二人は先生をからかうのが大好きで、まだまだ子供ではあるのですが、徐々に大人な考え方もできるようになってきたり。珠子は先生の影響なのか、本気で漫画家を目指し始めます。

先生以外の人間模様も垣間見れるのも、ばらかもんの特徴です。

ばらかもんで感動したシーン

東京に戻ることになった先生のエピソードがあるのですが、永遠の別れだと勝手に勘違いしてしまったなるはとても凹みます。ここで先生の父親が登場。厳格な雰囲気漂う人物で、有名な書道家です。

おそらく、ばらかもん好きの人の中にファンは多いであろう、若くて可愛いお母さんも登場します。

すんごい変な人ですが、優しくもあります。

島に戻っての再会シーンは、ウルっときてしまいました。アニメ版ではここまでですが、漫画もアニメも両方見てもらいたいところです。なるの笑顔が、みんなが寄ってくるシーンに感動できるはずです。

アニメ版「ばらかもん」の続きは7巻から

7巻からは、アニメの続きになります。先生の話よりも、周りの人物の話が多めです。一番印象に残ったのは、島民のキヨ婆の葬式シーンです。島特有の「野辺送り」のシーンは綺麗でもあり、悲しくもあり、感動もありました。

あまり語られてこなかったなるの家族の話や、ヒロシの進路。先生の両親が島に遊びにきたりと、おそらくコンプレックスだった書道家の父親との話。「どうせ、つまらない字だと思っているんだろう」と父親に対して考えていたのですが、父親の一言に涙を流す先生。

お見合いの話があったり、新しい登場人物が出てきたり、なるは東京へ行ってみたり。そこで先生は重大な決断をします。

終盤は学生たちの卒業、そして進学。先生は最後に大きく自分の字を書きます。

五島列島に遊びに行きたくなる漫画

全18巻、全体的には先生と島民の生活を見ていく漫画で、登場人物たちの成長も見て取れます。今1巻を見てみると、かなり絵のタッチが違っていますね。シャープだったのが、柔らかくなった印象があります。

漫画もお勧めできますが、アニメもお勧めできます。すんごくほっこりしますし、お子さんと一緒に見れるアニメでもあります。

それに、OPで歌っているスーパービーバーの「らしさ」も大好きです。

SUPER BEAVER「らしさ」

「自分らしさとは?」がテーマの曲ですが、これは「ばらかもん」のテーマでもあるのではないでしょうか。内容にぴったりな曲で、周りから「普通」と言われて悩んでいる人には刺さる曲です。

五島列島に遊びに行ってみたいとも思わせる、そういう漫画でした。嫌なことばかりで悩んでいる人にも読んでほしいです。

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