薙刀をテーマに取り扱ったスポーツ漫画「あさひなぐ」を紹介【完結済み】

投稿者: | 2020年12月31日

スポーツ系の漫画はたくさんありますね。僕はいい歳の大人なので、「キャプテン翼」が王道のスポーツ漫画の代表ですが、人間業ではないプレー(サイクロンシュートとか)も多数含まれているので、一般的にはスラムダンクが代表的でしょうか。年齢によって分かれそうで、調べてみると面白そうですね。

ほとんどのスポーツ漫画は、高校生の主人公が部活に入ってインターハイの優勝を目指し、努力して汗を流し、仲間とともに協力して成長していく内容。彼らの姿に共感しつつ、目標に向かっていく姿を応援していくのもスポーツ系漫画の特徴です。

ただ、スポーツ漫画といえば「サッカー」「野球」がメインなのに、こちらの「あさひなぐ」は薙刀の漫画です。おそらくですが、「とっつきにくいなあ」なんて印象を持って、読んでいない人は多いのではないでしょうか。

僕も同じくとっつきにくかったのですが、読んでみるとノンストップ。「早く最新刊出ないかな?」と楽しみになる漫画になりました。(※すでに完結しています)

スポーツ漫画の中でも異色な「薙刀」を取り扱ったこちらの漫画を紹介させてください。

主人公・東島旭が薙刀部で活躍する漫画

「あさひなぐ」は、どこにでもいるような二ツ坂高校に通う女子高生、控えめな性格の主人公・東島旭(15)の物語です。

彼女は興味があったわけでもないのに、ひょんなことから薙刀部に入部することになります。未経験なので下手くそではあるのですが、徐々に成長していくところが見どころの漫画でもあり、感動するシーンも多々あります。すでに完結していますが、これほど終わり方が綺麗だった漫画は久しぶりでした。

東島以外の新入部員は2人。一人は剣道経験者の八十村将子(やそむらしょうこ)で、性格はかなり強気で男っぽいのですが、優しいところもあります。というか、ちょっとツンデレ入ってますね。

剣道と薙刀は似ているようで違うもの。剣道経験者だからこそ「どうやったら薙刀で強くなれるのか」と悩むこともあるようですが、自分の剣道を捨てることができず、苦労することになります。

もう一人は紺野さくら。剣道の経験もなく全くの初心者ですが、身長が高いからか期待する先輩たち。ほとんどのスポーツにおいて、「身長が高い」というのは有利になるのでしょうか。薙刀なら低身長の相手には有利になるでしょうね。腕が長ければ間合いに入れることなく勝ち取ることもできそうですし。

性格はおっとり系のお嬢様に見えますが、性格も口も悪いです(笑)ただ、決して嫌な感じはなくて、責任感の強い女の子です。

キーパーソンとなる人物が多い漫画

主人公の東島は、薙刀どころか運動部の経験もなければ身長も低い。先輩たちは期待していないのですが、個人戦で好成績を残している先輩・宮路真春(みやじまはる)は、「かなりの度胸がある」と一部分は認めています。この先輩は「あさひなぐ」の漫画でキーパーソンになります。

新入部員のキャラも濃いのですが、2年の先輩たちのキャラも濃いです。3年の先輩達は普通というか、「あさひなぐ」においてはほとんど出番もなく、全巻を長いストーリーとして考えてみると、序章の序章ぐらいしか出番はありません。

顧問の先生は変です(笑)癒し系というか、バカ系というか。女性キャラがほとんどの漫画の中に登場する「数少ない男性キャラ」の一人です。

インターハイ予選に臨む二ツ坂高校薙刀部。3年生にとっては最後の大会です。ただし結果は。。。ここで、東島のライバルとなる一堂寧々(いちどうねね)と遭遇。彼女は薙刀一筋の強敵で、常にムッとした表情。周りと馴染めずに避けられがちな性格です。

初心者の東島は相手にもならないのですが。彼女達の成長や、関係性の変化に注目して欲しいです。

3年生がいなくなってからが、「あさひなぐ」のスタートかな?と僕は思いました。

打ちのめされても前へと進む主人公

防具をつけさせてもらえず、基礎練習からみっちりやらされる新入部員たち。2年の先輩たちは、今まで先輩からやらされていたきつい練習を後輩にさせることに喜びを感じています。なんだか男子高校生みたいな楽しみ方ですね。

初めて防具をつけた練習の後、東島は宮路と帰りにラーメンを食べながら、経験者でもなく身長も低い自分に「いいところがない」とぼやきます。ただ、薙刀においては身長が低いのは有利になる場面もあるようで、彼女から「薙刀らしい勝ち方」を教わります。ここ大事。大事ですよ?

初めての試合の結果はどうであれ

一堂寧々が通学している國陵高校との練習試合。新入部員たちにとっては初めての試合ですが、紺野は相手が良かったのか、身長差の影響なのか、無様ながらも勝ちを収めます。八十村は剣道の癖が抜けておらず、うまくいきません。薙刀には剣道にはない「スネ」への攻撃があるというのもポイントです。

東島の初舞台はどうなったかというと予想通りではありましたが、伸び代を感じさせる試合でもありました。

「レベルが低い!」と味方メンバーに突っかかる一堂寧々。完勝以外は許せないのかイライラしたまま宮路と対戦します。彼女から学ぶものはあったのか、なかったのか。試合後もイライラを募らせる一堂に対し、優しく突っかかる東島。「これは感動の展開になるのか?」と思わせておいて、裏切ってくれるのがこの漫画のいいところ(笑)ブチ切れられます。

ただ、響くものはあったようで、彼女の変化に関与していきます。

夏合宿で薙刀最強の先生が登場

夏になってお寺での強化合宿が始まり、重要な出会いがありました。薙刀を指導してくれうのは寿慶(じゅけい)。お寺の尼さんです。

薙刀はめちゃくちゃに強く、性格は強烈。練習はきつすぎて合宿から逃げ出そうとする者も。

一方で、防具もつけさせてもらえず、独自練習をさせられる東島。彼女の投げ出すことなくやり遂げる姿を見て励まされる者も。

独自の練習を終えて薙刀を握ることを許された東島ですが、「勝つ気はないのか」と寿慶に指摘されます。ここは重要ですね。

終盤では自分たちの長所・短所もわかったのか解散して合宿終了です。

ここまでは4巻までの大まかなあらすじです。

主人公・東島旭はもちろん他のキーパーソンにも注目

スポーツ系の漫画にありがちな「努力」「友情」という要素はもちろんありますし、汗臭い感じも漂ってきます。登場人物はほぼ女性なのに不思議なもので、男子校っぽいものも感じました。

基本的にはインターハイ優勝を目指していく内容ですが、部員全体の話もあれば、個人に焦点を当てた話もたくさんあります。二ツ坂高校の部員だけの話だけでは無く、他校の部員の話もたくさんあります。

この漫画でメインになるのは東島旭なのは間違いありませんが、後のライバルになる一堂寧々や、先輩でもあり強くもある宮路先輩の話の濃度も強いです。僕が一番印象に残っているのは、成長した東島と一堂の試合です。終わった後の笑顔のシーンは最高に感動しました。

特に触れていませんが、恋愛要素もあります。東島と宮地の弟・夏之との関係はどうなるのか!

全34巻という長編漫画だったのに中だるみもなく、ノンストップで読めました。東島旭の成長を見守りつつ、熱い展開も楽しんでください。ラストの試合は誰もが望んだ最高のカードです。

また、「あさひなぐ」は映画化されています。登場人物は主に乃木坂46のメンバーが演じています。個人的にツボなのは、顧問を演じる中村倫也でしょうか。要注目です!