ハンニバルとスキピオが対峙する漫画「アド・アストラ」1巻を紹介【ネタバレあり】

投稿者: | 2021年3月10日
アド・アストラ

歴史物の漫画は数多くありますが、そのほとんどは国内の歴史です。戦国時代だったり戦時中だったり、時には萌えキャラ化されていたり。アド・アストラは、シリアス系の歴史漫画です。

古代ローマの時代を学べるこちらの漫画を紹介します。

ハンニバルとスキピオを描く古代ローマ史の漫画

アド・アストラは、ハンニバルとスキピオがメインとなる、ローマ帝国時代の戦争を描く漫画です。

ハンニバルは感情のない石像のように冷徹に軍を動かし、常勝を収めて行きます。一方でスキピオは明るく、機転も利くタイプです

この二人の知力と戦略の勝負も、この漫画の見所だと言えます。

ハンニバル・バルカ

カルタゴの将軍・ハンニバル・バルカ。とても有名な人物です。

知略に優れているだけではなく、カリスマ性もあります。彼と出会い、話を聞いてきた人たちは、「本物の将」「彼ならローマを倒す」と信じたり、心酔する者もいるぐらいです。

スキピオ・アフカリヌス

スキピオは知略に優れ、人当たりも良く慕われるタイプの若者です。ハンニバルとの戦場での出会いで天才的な用兵を目の当たりにしたこともあり、敵でもあるのですが、ハンニバルにある種の尊敬の感情も見えます。

ハンニバル・バルカの誕生

簡単に、アド・アストラ1巻のあらすじを紹介します。

紀元前241年。まだ6歳だった頃のハンニバルは、すでに老賢者のような知恵を持っていて、軍からも頼られているぐらいに頭角はすでに現れていたそうなのですが、まるで石像のように感情がありません。

石像

彼は本来、赤子の時に、雷神バールに祈りを捧げられる(生贄)予定だったのですが、命を奪われる瞬間に雷が落ちます。その時、まだ赤子だった彼は言葉を発しました。

「奇跡」と呼ばれた彼はハンニバルと名付けられ、大事に育てられたのですが、まるで感情のない知識の塊の書物のように育っていったのです。

幼少の頃から異端だったハンニバル

ローマに敗れたカルタゴは屈辱の条件を与えられ、屈服するしかない状況に。そこに雷が落ち、今までになかった出来事が起こります。「まるで石像のよう」と言われるほどに、表情の変化がなかったハンニバルが笑っていたのです。

まだ幼い少年・ハンニバルに言い寄られるローマ帝国。侮辱されたローマは彼を殺害しようとしますが、「神の子」とされるハンニバルを殺そうものなら、「10万のローマの子を殺す」とカルタゴも譲りません。

結果、屈辱の条件も緩和され、ローマ帝国は引いていったのです。

ちなみにカルタゴはここです。

カルタゴ
wikipediaより

スキピオの誕生

まるで、そこまでを見越してのハンニバルの行動にカルタゴ兵も畏怖を感じていた頃、ローマ帝国には、彼と渡り合う天才・スキピオが誕生したのでした。

ローマへと進軍するハンニバル

一気に時代は進み、「カルタゴの怪物」とまで呼ばれるようになったハンニバルは、ローマへの復讐を開始。

一方でローマは負け知らずだったのか、舐めきっているようですが、スキピオは考え方が違うようです。「この戦争、ちょっとまずかもよ」と。

アルプス越え

ローマへ侵攻するためには、アルプスと地中海に挟まれた海岸沿いを通るしかないハンニバル達。当然のことながら、ローマ軍はそこに布陣します。

ローマは総勢10万の軍、一方でハンニバル率いるカルタゴ兵は5万。まともにぶつかれば敗戦は必至です。そこでのアルプス越えですが、通常なら考えられないことです。

冬のアルプスを想像してみましょう。積雪もあり、寒さもひどい。山を越えてローマ軍の裏をついたところで、兵は疲弊しきっています。誰も考えないからこそ、効果的でもあるのでしょう。しかも、アルプスを越えた先にはガリア人という、ローマ人より大きくて強い民族が住んでいます。

もしも、ハンニバルが彼らを兵として補充したら。

これが、有名なアルプス越えです。僕の拙い言葉で説明するのは難しいのですが、漫画では非常にわかりやすく説明されていて、ハンニバルに対する恐怖感もヒシヒシと伝わってきます。

色々と批判もあるようで、調べてみると面白いです。

残念な英雄ハンニバル、「象でアルプス越え」の失策度

「象でアルプスを越えた英雄」として有名な名将ハンニバルも、その傲慢さと性急さから判断を誤った。そしてローマ征服という野望を達成できなかった。

natgeo.nikkeibp.co.jp

ハンニバルとスキピオの対峙

アルプスを越えたハンニバル軍とローマ軍が対峙。ここで初めてハンニバルとスキピオが同じ戦場に立ちます。

ハンニバルは自らが囮となり奇襲を使い、敵執政官のみを狙います。見事、仕留めたかと思いきや、息子であるスキピオが救出。ここで1巻は終わりです。

まるで、いい敵と出会ったかのように笑顔になるスキピオ。アド・アストラはここから始まります。

史実に忠実なアド・アストラ

歴史モノの漫画は数多くありますが、ほとんどは漫画向けにデフォルメされています。キングダムがいい例ですね。それはそれで面白いのですが、シリアス系が好きな人もいるはずです。

アド・アストラは史実に忠実でもあり、シリアスに描かれています。派手なアクションシーンなどはないので、大人向けの漫画だと言えます。

ちなみに、僕は古代ローマの歴史にはこれっぽっちも興味はなかったのですが、ドリフターズでハンニバルとスキピオが出てきたからでしょう。オススメ漫画にアド・アストラが出てきたので読み始めた次第です。

どういう経緯でハマるかわからないものですね。

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